会長挨拶

村山 鉄次
会長 村山 鉄次

ようこそ熊本県司法書士会のホームページにお越しくださいました。
熊本県司法書士会は、大正8年9月15日に設立運営されていた熊本司法代書人会から始まり、司法書士法に基づき設立されている法人です。司法書士として仕事をするうえでは、司法書士会に登録をする必要があります。現在300名を超える会員が所属しており、最新の法律の運用情報や実務の知識を、司法書士会からの情報提供や研修でアップデートして、皆様のご依頼にお応えさせていただいています。

司法書士は庶民の中から生まれた職能と言われます。古くは江戸時代の目安箱まで遡ります。幕府に申し入れる訴状を、奉行所の前にあった公事宿という宿の中で、庶民からの依頼を受けて文書作成していた公事師という職能が前進とも言われます。
そういった歴史的な背景からも、司法書士は、国民に身近なくらしの中の法律家と位置づけられています。

相続登記申請の義務化が令和6年4月から始まりますが、現在、司法書士に求められるお仕事には、多種多様なものがあります。相続登記をはじめ、それに関連する遺言や信託のお仕事。売買や贈与といった不動産登記。会社や法人の設立等の商業法人登記に、それに付随する企業の法務書類の作成。裁判所に提出する書類の作成や、簡易裁判所における訴訟代理のお仕事。そして成年後見制度をはじめとした財産管理人や新しい所有者が分からない土地や建物の管理人等、幅広いお仕事のご依頼をいただいています。
司法書士は、多種多様なお仕事における法律事務を通して、国民の権利を擁護し、もつて自由かつ公正な社会の形成に寄与することを使命としています。そのために、司法書士会に所属する会員には、最新の情報を連絡のうえ、適正な実務を指導して参ります。また、司法書士会員にも、年間12単位の研修の受講が義務化されており、司法書士会員自身も、常に新しい法律や制度の知識を修得する努力をしています。

最近は、相続登記の申請義務化に便乗した様々な営利企業や団体が、相談窓口を設けたり、手続の代行を呼びかけたり、ウェブ上のサービスを展開しているのをお見受けします。熊本県司法書士会としても、皆様の権利擁護を目的として、違法行為の告発を行うこともあります。皆様におかれましても、適法で、かつ適正な情報を提供する窓口として、司法書士をご活用くださいますようお願い申し上げます。

最後に、司法書士は、皆様に必要な相続手続、登記手続、裁判手続等を進めるうえでの、道具、ツールまたはアプリとして捉えていただいて大丈夫です。ご自身に最も適した、心地よくマッチする道具やツールをご利用いただければと存じます。そのために、皆様のお近くの司法書士それぞれが、知識を研鑽のうえ、皆様をお待ちしております。

このホームページ上の司法書士検索において、簡易裁判所における代理権の有無、民事法律扶助業務の取扱いの有無、最近の研修受講の実績数も公表していますので、ご自身に最も適した司法書士を選ぶ際のご参考にされてください。